オートバイの高速道路料金は「軽車両等」に区分されていて、重量が軽自動車より軽く道路負担が少ない割には、高額となる高速道路代を負担しているといえます。
制度そのものの変更が必要と思われますが、一方で期間限定とはなりますが、条件を満たせばある程度の割引を効かすことができる制度が「ETC二輪車限定ツーリングプラン(以下、ツーリングプラン)」と「二輪車定率割引」です。
バイクツーリングを楽しむ人にとって、この制度を知っているかどうかで高速道路料金が大きく変わるため、とても重要な制度となります。
- 2026年の制度の内容
- 2025年(昨年)との違い
- バイク乗りが得する具体的な活用方法
この記事では3点にマトを絞って、ツーリング目線で整理して解説します。
この記事の内容をまとめると

ETC二輪車限定の割引制度とは
現在、バイク向けの高速道路割引は主に次の2つです。
| 割引制度 | 内容 |
|---|---|
| ツーリングプラン | 指定エリアの高速が2〜3日定額で乗り放題 |
| 二輪車定率割引 | 一定条件で高速料金が約37.5%割引 |
どちらも下記2つの条件が必須です。
- ETC搭載二輪車
- 事前申込み
2026年ツーリングプランと二輪車定率割引(概要)
①ツーリングプランとは
ツーリングプランは、NEXCO3社などが実施する周遊型割引です。主な特徴をまとめてみます。
- 全国 22コース
- 2日または3日間乗り放題
- 対象エリア内なら乗り降り自由
- 通常料金の半額程度になる場合もある
主にツーリング向けの割引です。

②二輪車定率割引とは
二輪車定率割引とは、ETCを搭載したバイクを対象に、高速道路料金が約37.5%割引になる制度です。ツーリング需要の喚起を目的として、国土交通省とNEXCO各社が実施しています。
対象となる主な条件は次の通りです。
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 車両 | ETCを搭載した二輪車 |
| 利用日 | 土日祝日 |
| 走行距離 | 1回の利用で80km以上 |
| 申込み | 事前申込みが必要 |
| 割引率 | 約37.5% |
対象となる道路は、NEXCO東日本・中日本・西日本が管理する高速道路などで、首都高速道路や阪神高速道路などの都市高速は対象外となります。
また、料金所を通過してから出口までを「1回の走行」として距離を計算し、その走行距離が80km以上の場合に割引が適用されます。
ツーリングプランがエリア内乗り放題の定額割引なのに対し、二輪車定率割引は長距離ツーリングを割安にする距離連動型の割引制度という位置付けです。

2026年と2025年の制度の違い
現時点で公式発表から確認できる確定している違いを整理すると次の通りです。
①ツーリングプランの基本構造は大きな変更なし
2026年も下記の通り制度の基本構造は2025年と同じのようです。
- 全国22コース
- 2〜3日乗り放題
つまり、昨年の制度そのものが踏襲され、継続されているというのが最大のポイントです。
②対象期間もほぼ例年通り
2025年は、「4月1日〜11月30日」2026年も「基本的に同様の期間」で運用されています。北海道コースだけは、雪の影響のためか例年「10月末まで」となります。
③二輪車定率割引は80km以上が条件(従来と同じ)
「二輪車定率割引」については次のとおりです。
- 高速道路で80km以上走行 ※一部適用外の高速道があります
- 土日祝
- ETC利用
- 事前申込
この基本条件は2026年でも大きな変更は確認されていません。
注:高速道路の適用外について
NEXCO3社(東日本・中日本・西日本)+宮城県道路公社の高速道路が対象です。そのため、首都・都市高速や一部の有料道路は対象外になります。
主な対象外道路は次の通りです。
| 道路名 | 管理者 |
|---|---|
| 首都高速道路 | 首都高速道路株式会社 |
| 阪神高速道路 | 阪神高速道路株式会社 |
| 本州四国連絡道路(瀬戸大橋など) | JB本四高速 |
| 第三京浜道路 | NEXCO |
| 横浜新道 | NEXCO |
| 横浜横須賀道路 | NEXCO |
| 第二阪奈道路 | NEXCO |
| 第二神明道路 | NEXCO |
| 関門トンネル | 国管理 |
| 八木山バイパス | 国管理 |
| 沖縄自動車道 | NEXCO |
| 東京湾アクアライン | NEXCO |
※これらは割引対象外と明記されています。
なお、神奈川県川崎市から東京湾を横断して千葉県木更津市を結ぶ東京湾アクアラインは割引対象外ですが、距離計算には含まれています。
例:川崎(浮島)→アクアライン→千葉(木更津金田から館山道へ)
例ののような場合は、次のとおりです。
- アクアライン料金 → 割引なし
- 80km判定 → 距離としてはカウント
割引はないのですが、距離数としてはカウントされるという特殊な制度設計となっています。みなさん、アクアラインを使ってたくさん千葉県に遊びに来てくださいwww
つまり結論:2026年の変更点
2026年は制度内容の大きな変更はなく、基本的には2025年の継続となるようです。ポイントは次のとおりです。
- ツーリングプラン:継続
- 二輪車定率割引:継続
- コース数:22
- 割引条件:ほぼ同じ
バイク乗りが得する使い分け
この2つの制度は使い分けると最も得になります。おすすめは以下です。
活用方法①:1泊ツーリングは「ツーリングプラン」
東京 → 長野ツーリング
ルート例
- 関越道
- 上信越道
通常高速料金「約8,000円前後」ですが、ツーリングプランの活用で「約4,000〜5,000円」になることが多く、ほぼ半額になるケースもあります。
さらに、区間内で何度高速を乗り降りしても料金は同じです。
活用方法②:日帰りロングは「二輪車定率割引」
日帰りツーリングならこちら。約37.5%割引を有効活用できます。曜日が土日祝に限られるのが残念なポイントです。
条件
- 対象の高速道路の走行距離数が80km以上
- 土日祝
東京 → 伊豆スカイライン
往復で、通常なら「約5,000円」となるところ、二輪車定率割引の活用で「約3,100円」など大きく安くなります。
活用方法③:最強の使い方
実は、この2つの「ツーリングプラン」と「二輪車定率割引」は、状況に応じて最安の割引が自動適用される仕組みです。
つまり、ツーリングプランと定率割引を申し込んでかつ両者の条件を満たしていれば、次のとおりとなります。
- ツーリングプランが安い → ツーリングプラン適用
- 二輪車定率割引が安い → 二輪車定率割引
申し込む手間はありますが、これが一番確実でお得です。
注意点
注意点を3つにまとめてみます。
① 事前申込みが必須ですが、当日でもスマホからも申し込みできます
② 申し込み忘れは割引なし走行後の申し込みや修正はできません
③ 休日割引などとは重複しなく、最安の割引のみ適用されます
まとめ
2026年のETC二輪車向け高速割引はの2つが継続されます。
- ツーリングプラン
- 二輪車定率割引
2025年から大きな制度変更はなく、ツーリングシーズンをお得に走れる制度は維持されています。バイク乗りなら高速料金を安くできる場合があるので、チャンスです。ツーリング計画の際は、ぜひ活用してみてください。


コメント